走行充電のヒューズ どうする?

いままで一般的な走行充電回路の事を書きましたが では、実際にどうするのが良いでしょうか?

ワンボックスカーの話で進めたいと思います
ワンボックスカーのメインバッテリー周辺はスペース的にかなり狭いの実情です
その狭い空間にヒューズを取り付けるとなると出来るだけ小形なヒューズが適していると思います
AETは今まで汎用性あり14sqまで接続可能 かつ小形で使いやすいMIDIヒューズを採用してきましたが その一般的なヒューズホルダーはあまり車両取り付けには良くない部分もあり悩んでいました

ホルダーの画像の赤部分をネジで車両に固定をしますが この部分のネジが緩むと最悪の場合ヒューズ本体の電極板に触れてしまいます

これがヒューズ以下側でしたらヒューズが切れるだけですがヒューズ以前の手前側ですとメインバッテリーから電流が遮断されずに配線焼損が安易に考えられます。
とくにメインバッテリー付近は熱と振動で固定ネジが緩みやすい傾向があるので注意が必要です

そこでホルダー固定が緩んでも端子に触れない形状のが発売されました
ただ残念ながら8sqまでの配線しか接続出来ません


以前は30A程度であればヒューズケース不要なヒュージブルリンクを使う方法も用いていていましたがカプラー側が太い配線に対応していなく大きな制限がありました(画像はハイエース)

そこで大電流を扱う電動フォークリフトにも採用されているAnder son端子ですが いままで日本でこの端子を購入するとかなりの高額だったので採用を見送っていましたが この程新たなルートが開発出来ましたので採用することにしました

ヒューズ(ヒュージブルリンク)は国内で入手しやすいのを選択して組み合わせています
・ 31A  ・ 46A  ・ 31Ax2本並列  ・ 46Ax2本並列
このヒューズの並列組み合わせは机上の電気理論からは不適合とも言われてたりしていますが自動車では実際に欧州車や国産車の一部の回路や皆さんがよく使うDC-ACインバーター回路では使われている方法です
ASSY化の際 ヒュージブルリンク外側は安全のために耐熱ガラスファイバーチューブで保護してあります

メインバッテリー側の丸形端子は6φと8φが選べます

車両側の配線の太さは
・ AMG#10-12(3.5~5.5sq)  ・AWG#8(8sq)  ・AWG#6(14sq) 対応の端子が自由に選べます
ただ14sqより太い配線を使うときには素直にMEGAヒューズ等を取り付けた方が良いと思います

このヒューズブルリンク&Andes son端子Assyを1セット3650円(送料 税別)でお分けできます
発送はレターパックライトを予定です
興味のある方はお問い合わせよりメールして下さい
(出来るだけ早めの発送をしますが急ぎの方は他の所で購入をお願いします)

この方式の悪い点
・ 溶断したかどうか目で見て判断出来ません
・ 交換の際には安全の為にバッテリーの-端子を外す必要があります

この方式の良い点
・ 端子の接触部分にバネがありネジ固定式のように緩みが発生しません
・ ボディーに穴を開けてヒューズケースを固定する必要ありません
・ ヒューズケースの作業時間が短縮出来ます

走行充電が出来なくなったときにはテスター等を用いて調べ原因も探しますので溶断の可視化の有無で何も確認せずに これを交換をすることは無いと思いますのでこの点はあまり大きな問題とは捉えていまでん